安達太良山~ほんとの空を見に行く~

ほんとの空は確かにそこにありました。

 

高橋です。久しぶりのブログ投稿です。

 

86日の金曜日。天気は晴れ。研究室で安達太良山登山(トレッキング)をしてきました。

 

振り返れば,前日は午後から雷雨,翌日は台風接近で怪しい空模様という,まさに「この日しかない!」という見事な計画!!幹事の稲見さんはじめ,参加した諸君の普段のおこないが良い?ためでしょう。参加者は,学生11名,秘書の美奈子さんとお嬢さんのこころちゃん,それに私で総勢14名です。

 

金谷川駅に8:30に集合して,目指すは安達太良山。もちろん集合時刻に遅刻する学生が2名ほど出たのは想定内です。というわけで予定を30分ほど遅れて出発。9時半過ぎに現地到着です。安達太良山はスキーで冬にしか行ったことしかなかったので,夏の風景はとても新鮮です。

 

ふもとの奥岳・山麓駅からロープウェイに乗り,途中の絶景を楽しみながらゴンドラに揺られること約10分で山頂駅(標高約1,350m)に到着です。そこで,夏らしいひまわりの花畑の出迎えを受けます。ここで記念に1枚,パチリ。“まだ”みんな元気そうです!

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ちなみに「山頂」駅とはいっても,安達太良山の山頂(標高1,700m)までは,ここから約90分の道のりがあります。今回,我々が使ったのは「安達太良山周回コース(初心者向け)」というものでしたが,岩がごろごろしていたり,途中は両手を使うようなところも多々あり,かなり楽しめます。

 

汗だくになりながら登っていくと,やがて赤茶色の砂礫におおわれたなだらかな斜面に到着します,安達太良山の山頂は,その斜面の上にちょこんと乗った小高い岩山のてっぺんです。

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そこに行くには,最後のひと踏ん張りが必要,ということになりますが,でも,これを頑張った人しか見ることのできない風景がそこにはあります。猫のひたいのような山頂を吹き抜ける風はひんやりと涼しく,シャツに染み込んだ汗が乾いていくのを心地よく感じます。安達太良山の空は,確かに抜けるような紺碧で,智恵子の“ほんとの空”が圧倒的な迫力で迫ってくるのを感じることができます。

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そして,ここでも記念に1枚,パチリ。

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さて,帰りは往路とは違う,峰ノ辻~くろがね小屋を通るルートです。下り道は砂と小石で結構滑りやすく,歩くのに気を使います。

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くろがね小屋までは山頂から約90分。そこで遅い昼食をとった後,さらに90分かけて麓まで降りてきます。ここでは,馬車道という整備されたハイキングコースの道を使ったのでとても歩きやすかったのですが,私はというと,実は,くろがね小屋から麓まで,平均のおよそ1.5倍の2時間以上かかってしまいました(むかし大けがした時の古傷が痛んで10m毎に一休みしたせいも大ではありますが)。

 

普段,学生諸君には「運動せい!体力づくりせい!!」と発破をかけ,自分では学生諸君に負けない体力を維持していると勝手に思っていましたが,今回,一緒に山のぼりをしてみて,20代の若者の体力というのはこういうものかと改めて見せつけられることとなりました。いつもは運動をしてないように見える諸君も,これだけの行程を何ということなく歩いていきます。

 

先に行った学生諸君は,途中,水遊びをしながら,私の到着を待っていてくれました。やはり,圧倒的に元気ですね。

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私は,というと,続く土日月の3日間,脚の筋肉痛がひどくて階段の昇降に難儀をしました…。今回の安達太良山トレッキングは,学生諸君を頼もしく見直した1日でもありました。

 

途中,渡り鳥のように海を越えて数1,000kmを旅するといわれる,アサギマダラという蝶にも出会えました。その飛び方はとても優雅で魅了されます。

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今年も昨年からひきつづき,COVID-19が猛威をふるっています。研究室での生活もいろいろと影響を受けており,コンパをはじめさまざまな行事が中止を余儀なくされ,学生間の交流(人間関係作り)にも暗い影を落としているように感じます。そのような中で,こういったアウトドア・アクティビティは,よい行事になったように思います。

 

今後も感染対策等,しっかりと注意をしながら,研究,教育,そして遊びと,いろいろやっていきたい,と改めて思った夏の日でした。

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