一人旅:地方出張の楽しみ(三沢)

みなさん,こんにちは。高橋です。

 

今日は久々に楽しい地方出張になったので,普段,学生諸君と一緒に飲みに行くとなかなかできない「一人出張の楽しみ」(学生諸君とわいわいやるのももちろん楽しいですが!)を,投稿しようと思います。とりわけ東北地方の地方都市への出張は,とても楽しみです。何といっても東北地方は食文化が豊か。地のものをいただくのが何より楽しいですね。

 

 今日は,三沢に来ています。明日朝から仕事で,今日は移動日の前泊。こういうのがいいですね。八戸からワンマンカーの青い森鉄道に乗り換えて,さらに20分ぐらいのところにある,下北半島の付け根のところに位置する地方都市です。米軍基地があることから,東北の地方都市としては外国人がかなり多い街です。電車を降りて最初に気づくこと。それは「吐息が白い」。さすがに本州最北の地です。少し厚手のジャンパーを持ってきてよかったと思いました。タクシーの運ちゃんと話をすると,「いつもならもうすでに1回ぐらいは雪が降っているんだけどね。」とのこと。今年はやっぱり少し暖かいみたいですね。

 

 ホテルに着いて,チェックインの後にすることといえば,そう,みんな大好き,近所の飲食店調査です。ホテルのフロントで近所のおいしいお店を聞き出します。できる限りそういうことに詳しそうな人(多くの場合,女性のほうがいい情報を得られやすい,という気がする)へピンポイント攻撃です。今回は,「和がや」というお店を推薦されました。なんでも「海鮮,とりわけイカがいい」とのことでした。でも混んでて入れないかもしれませんよ,とも脅かされました。

 

渡された地図を頼りに行ってみると....,ラッキーなことにカウンターが空いていました。下の写真の右奥に見える場所の手前側(店員さんが通る通路側)に案内されました。ここは,かなり「いい場所」です。一人だと話し相手は店員さんなので,声がかけやすい!

 

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「イカがいいよ」と勧められてきたんだけど,と伝えたところ「今日は日曜で漁がなく,また最近はイカがあまりとれない。」とのこと。でも「瞬間冷凍のものがあるけどそれにしますか。」ということだったのでそれを注文して,さらに店で勧められた「本マグロ目玉の煮付け」も注文しました。「グロテスクなものほどおいしい」という食の公理に従ったまでですが,マグロの目玉をメニューに出しているところってあんあまり見ないですね(今日のおすすめだったので,定番メニューではないのかもしません)。イカはぷりぷりしていてもちろんおいしかったのだけど,「マグロの目玉」はこんな感じ。上手にアレンジしていますね。全然,グロテスクさがありません。当初は,黒目白目そのままの目玉をありのままに口いっぱいに頬張って,ゼラチンを楽しむものなのかなと,半分楽しみ,半分心配していたのですが...。

 

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これに合わせて飲んだお酒は,「稲生(いなおい)純米吟醸」という十和田の地酒。値段もリーズナブルで,日本酒度+2ということで甘目で,とても飲みやすいいいお酒でした。目玉をこりこり「うーん,うまい!」と食べているとあっという間に1合の酒は無くなってしまうので,続いて頼んだのが「菊駒」という五戸町のお酒。こちらは純米らしい米麹の香りがして,これまたおいしいお酒でした。さてさて,マグロの目玉ですが,食べ終わるとこんな感じになります。結局3個も入ってました!

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青森の海の幸を十分に堪能したのでそろそろ〆に入ろうと,おにぎりを注文しました。ついでに甘いものもということで,おすすめにあった「スノーアイスパフェ」。おにぎりは地元のものが出やすいと思ったので「味噌」を選んだのですが,なんとこのお店では味噌は「会津産」でした(ここで,会津と青森(下北半島,もっというと斗南)の深い関係に気づく人は,相当歴史に詳しい人です)。思わず,店員さんと福島談義をしてしまいました。ちなみに「おにぎりは時間がかかりますがいいですか。」とのこと。理由を聞くと「握ってから焼くので時間がかかるんです。」「お酒を飲み終わっちゃった。」「追加しますか。」「では最初の稲生を。」「半合にしますか。」「そういうのができるんですね,ではそれで。」などというやりとりがあって,出てきたグラスには明らかに半合よりよりも多い酒。「サービスしておきました。でも内緒ですよ。」なかなかついています。承知しました,しっかり内緒にします!

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そしてそして,むちゃくちゃおいしいおにぎりをあっという間に食べ終わった後に出てきた「スノーアイスパフェ(イチゴ)」を見て,またまたびっくり。

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げげっ。こんなに食べられませんよ。「これも半分にすればよかったですね....。」と店員さん。最初に量を聞けばよかった,と思ったけど後の祭りですね。しっかり半分残してしまいました。

 

飲んでいる最中,ずっと会話につきあってくれた店員の「おおさかさん」。ありがとうございました。22歳のお嬢さんがおられるようで,「娘が長刀をやっているんですが,その試合で先日会津まで行ったんですよ。」とおっしゃっていました。会計の際,最後のパフェは「半分にしておきましたから...。」と耳打ちしていただけました。

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地方に出かけて,地元のおいしいお酒を飲みつつ地のものを食べ,現地の人と楽しい会話を楽しむ。一人旅って,いいですね。和がやさん,おいしい料理とお酒をありがとうございました。また,おおさかさん,楽しい時間をありがとうございました。また三沢に行きたくなりました。

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